ねむけにたえる

連続的でシンクロニシティな日常。

そして生活はつづく

明日は研修なのでスーツを取りに実家に帰ってきた。

うちの実家にはエアコンがないので、夏は熊谷より暑いし、冬は半纏着て毛布に包まっても足がかちこちになるほど寒い。

久しぶりに履いたスーツのスカートが一応履けたことに一安心しつつもとにかく暑い。動かなくても暑い。

 

ふと、こんな暑くて明日仕事じゃないなんて、夜遊びするしかないんじゃないか!?と思ったが、人と会ったら会ったで疲れてしまい翌日に支障を来すので、コンビニで氷結ロング缶と1Lのジャスミンティーを買って近所の小さい公園でブランコを漕いだ。 

氷結ロング缶は5口目くらいで飽きた。日勤終わりだったので酔いがまわるのも早く、ついでにブランコにも酔って 途中からはふらふらと月を見上げていた。 

こんな夜は主人公感がめちゃくちゃ強まる。ポニーテールにぐにゃぐにゃの金色のピンでとめた前髪、おでこ、コカコーラのTシャツにルメールのパンツにビルケンシュトック。あひるの乗り物と滑り台、生ぬるい風。

こういうことがあったんだ、って人に話したい時、固有名詞や形容詞が多いなと思っていたけど 基本的に私はこの主人公感がすごく強いんだと思う。

一つ一つを言葉にしていくと、その状況に自分の生活を感じたり 気持ちの変化を感じて色んなことが愛おしくなり うっとりする。言葉にすることで生活に価値を見出している。

 

実家に比べたら今の家は涼しい。でもやっぱり暑い。でもクーラーつけるのは悔しい。家でクーラーをつけない代わりに涼しい喫茶店へ行く。

f:id:lilyca:20170713032028j:image

プリン。

喫茶店に行く前に何か本が読みたいなと思って、目についた星野源の「そして生活はつづく」を買った。

彼の作る音楽は好きで好んで聴いているが文筆家としての星野源は初めてで。

最近の私のテーマはもっぱら「生活を営むこととは」なので ほとんどタイトルに惹かれて買った。好みの文章ではなかったが、彼の生活が現れていて そうこれこれ となった。視点や感性を商売にしている人の生活は魅力的だな。というかどんな人でも生活ってすごい。生きる活動で生活。なんだ、思ったよりも重い言葉だな。みんなどんな生活を送っているのか教えてよ。

 

丁寧な暮らしとは程遠いけど、最近は一人暮らしにもいろんな意味で慣れてきて 前より自分自身の生活に見栄を張らなくなったし、自堕落さもこれが私の生活だと認められるようになってきた。

 

こんなのを書きながら、本当はスーツを取ったらすぐに帰るつもりだったのにちゃっかり実家のベッドで寝てしまった。こんな時間だ。帰るのも億劫だし 課題、終わってない、やばい。

いつつけたんだかも覚えていない実家の扇風機は埃っぽくて鼻水がとまらない。

準備しなくちゃ。

 

 

#nowplaying 恋しい日々/カネコアヤノ